モデルナ・ジャパン、新型コロナウイルス感染症および季節性インフルエンザの 流行状況(推計)をリアルタイムで提供
2023年5月15日
報道関係者各位
メッセンジャーRNA(mRNA)治療薬とワクチンのパイオニアであるバイオテクノロジー企業Moderna Inc.(以下、「モデルナ」)の日本法人モデルナ・ジャパン株式会社(東京都港区、代表取締役社長:鈴木蘭美、以下、「モデルナ・ジャパン」)は本日、全国の新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの最新流行状況(推計)を提供する「モデルナ 感染症リアルタイム流行情報サイト」(https://moderna-epi-report.jp/以下、当サイト)を開設しました。
新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけは、2023年5月8日に、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行したものの、SARS-CoV-2感染による新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)は日本の公衆衛生にとって引き続き警戒が必要で、恒久的な感染予防対策の重要性が論及されています。また、今回の移行によって、感染者数の調査は、全数報告から季節性インフルエンザと同じ週次定点把握に切り替わり、これまでのように感染者数をタイムリーに把握することは難しくなりました。
感染症の予防には、国民の皆さま一人ひとりが予防接種を受けるだけにとどまらず、最新の流行状況を正しく把握した上で、適切に行動していくことが重要だとモデルナは考えており、この度、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの流行状況(推計)の日次データを地域別、年齢別で公開することとしました。モデルナが公開するリアルタイムの情報が、個人だけではなく、自治体、医療従事者、学校関係者、高齢者施設関係者、イベント関係者、など多くの方々の意思決定の一助になることを期待しています。
なお、公開データはJAMDAS*(Japan Medial Data Survey:日本臨床実態調査)のリアルワールドデータに基づいています。
モデルナ・ジャパン代表取締役社長の鈴木蘭美は、「新型コロナウイルスへの警戒が続く中、季節性インフルエンザを含む感染症の複合的な流行状況の把握が重要性を増しています。今回ご提供する情報が一人でも多くの皆さまのお役に立ち、家族や友人、仲間たちと集う機会が健やかで、そして有意義な時間となることを願っています」と述べています。
<当サイトの名称とサンプル画面>
当サイトの名称:モデルナ 感染症リアルタイム流行情報サイト
左上①:厚労省公表の陽性者数と、全国新型コロナウイルス感染症患者推計の推移。日次更新。
右上②:①の地域別グラフへのリンク。北海道・東北、関東、東京、中部、近畿、中国・四国、九州の 7 エリアを表示。
左下③:①の年齢別グラフ。20歳未満、20歳以上 60歳未満、60歳以上(推計値は 65歳以上も表示可能)を表示。
右下④:JAMDAS施設における新型コロナウイルス感染症検査実施者における陽性率推移。全国推計、日次更新。
<当サイトでの公開する日次データ>
新型コロナウイルス陽性患者推移の全国推計値新型コロナウイルス陽性患者推移の地域別推計値
新型コロナウイルス陽性患者推移の年齢別推計値
新型コロナウイルス検査陽性率推移の全国推計値
季節性インフルエンザ患者推移の全国推計値
季節性インフルエンザ患者推移の地域別推計値
季節性インフルエンザ患者推移の年齢別推計値
季節性インフルエンザ検査陽性率推移の全国推計値
<監修>
津川 友介先生
UCLA Associate Professor, Medicine Associate Professor, Health Policy and Management
<特別協力> ※五十音順
五十嵐 中 先生
東京大学大学院医薬政策学 客員准教授
横浜市立大学医学部公衆衛生学教室 准教授
石金 正裕 先生
国際感染症センター 国際感染症センター
国立感染症研究所実地疫学専門家養成コース修了Focalpoint,WHOCollaboratingCentrefor Prevention, Preparedness and Response to Emerging Infectious Diseases
Focalpoint, WHO Collaborating Center for Prevention, Preparedness and Response to Antimicrobial Resistance
押谷 仁 先生
内閣官房新型インフルエンザ等対策推進会議委員 基本的対処方針分科会委員 医療及び公衆衛生分科会委員 新型コロナウイルス感染症対策分科会委員
厚生労働省 厚生科学審議会専門委員 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリー・ボードメンバー
宮城県感染症対策委員会委員及び同委員会情報解析部会委員
東京都感染症対策アドバイザー
WHO The Strategic and Technical Advisory Group on Infectious Hazards with Pandemic and Epidemic Potential(STAG-IH) メンバー
谷口 清州 先生
国立病院機構三重病院長
三重大学大学院医学系研究科連携教授
三重大学医学部臨床教授東京財団政策研究所研究主幹
厚生科学審議会感染症部会委員新型インフルエンザ対策に関する小委員会委員
新型インフルエンザ等対策推進会議委員
基本的対処方針分科会構成員
WHO Health Security Interface-Technical Advisory Group(HSI-TAG)member
*JAMDASについて
日本全国の医療現場で起きている実態を正確かつリアルタイムに把握するために、エムスリー株式会社が独自に構築したリアルワールドデータベースです。本データベースにより疾患別患者数などをリアルタイムに把握することができます。
モデルナ社について
モデルナは、2010年の創業から今日までの10年強の間に、メッセンジャーRNA(mRNA)分野の科学研究型企業から、現在は7つのモダリティにわたる多様なワクチンと治療薬の製品ならびに臨床開発段階のプログラムを有する企業へと発展しました。モデルナはmRNAと脂質ナノ粒子製剤を含む幅広い知的財産ポートフォリオを構築し、最新の大規模製造設備では迅速な臨床開発と臨床使用を目的とした生産が可能です。モデルナでは国内外の様々な政府や企業との提携関係を継続しており、革新的な科学の進展と速やかな製造拡大の実現を可能にしています。最近では、これらモデルナの能力を結集した例として、新型コロナウイルス感染症拡大に対し、効果的なワクチンを早期に開発、承認取得に至ったことがあげられます。モデルナのmRNAプラットフォームは、基礎および応用の研究・医薬デリバリー技術・製造においての継続的な進歩を目指して構築されており、感染症、免疫腫瘍学、希少疾患、循環器疾患、並びに自己免疫疾患のための治療薬とワクチンの創出を可能にしています。過去 8 年間、Science 誌によりトップのバイオ医薬品企業として選出されました。さらなる詳細は、www.modernatx.com.または、https://www.modernatx.com/ja-JPをご覧ください。