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CEPI とモデルナ、mRNA技術を活用して 100日ミッションを推進

2023年11月7日

報道関係者各位

この資料は、モデルナ(マサチューセッツ州ケンブリッジ)が2023年10月30日(現地時間)に発表したものを日本語に翻訳したもので、報道関係者の皆さまに参考資料として提供するものです。資料の内容および解釈については、英語が優先されます。英語版は、https://www.modernatx.comをご参照下さい。

  • 新たなパートナーシップは、COVID-19 パンデミック時に迅速かつ臨床的に検証されたモデルナのmRNA プラットフォームを活用し、伝染病やパンデミックワクチン開発を加速

  • 最初のプロジェクトは、高リスクのウイルスに対する迅速な抗原デザインと前臨床試験を可能にし、世界的アウトブレイクへの対応力を強化

【米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、2023年 10月 30 日発】モデルナ(NASDAQ:MRNA)は、本日、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)とモデルナ(NASDAQ:mRNA)は、モデルナの mRNAプラットフォームを活用し、世界の健康を脅かすウイルス性疾患の流行に対するワクチン開発を加速させる戦略的パートナーシップを締結しました。このパートナーシップの一環として実施される研究は、世界的な目標であるワクチン開発期間を 100日に短縮する 100日ミッションに沿って、mRNAワクチン技術が標的とする感染症を拡大し、パンデミックへの備えと公衆衛生への取り組みを強化することです。mRNA技術は、新たなワクチン候補をデザインし、迅速に臨床試験用に製造でき、大規模製造に対応できるプラットフォームとしての柔軟性により、100 日ミッションの極めて重要な実現手段として認識されています。モデルナの先進的 mRNAプラットフォームを活用して開発された COVID-19ワクチンは、世界各国の規制当局の厳しい審査を通過して承認されました。CEPIの最高経営責任者リチャード・ハチェット(Richard Hatchett)博士は「将来のアウトブレイクは避けることはできませんが、新たなパンデミックを防ぐことはできます。なぜなら私たちは、今後のアウトブレイクが世界的な大惨事になるのを防ぐ手段として、COVID-19を通じて革新的な科学技術を手に入れたからです。その代表的な手段が mRNAワクチン技術です。この技術を活用することで、安全で有効なワクチンを迅速に開発し、大規模に製造することができます。モデルナとのパートナーシップにより、臨床的に検証された mRNA プラットフォームと世界をリードする科学者の力を合わせて、将来の伝染病やパンデミックの脅威に 100日で対応できる体制を整えていきます」と述べています。モデルナのステファン・バンセル最高経営責任者(StéphaneBancel)は「モデルナの mRNAプラットフォー

ムの力を活用して、世界的な公衆衛生の脅威となるウイルス性疾患のアウトブレイクに対する mRNA ワクチンの開発を加速する CEPI との戦略的パートナーシップを発表できることを嬉しく思います。モデルナは、mRNA アクセスプログラムを通じて mRNA 技術を活用する機会を研究者に提供することで、新たな感染症やこれまで見過ごされていた感染症ワクチンを開発するなど公衆衛生に貢献しています。このプログラムは、次世代の研究者や技術者が mRNA 科学を発展させる上で重要な役割を果たすと確信しています」と述べています。

成功するパンデミックワクチン設計の選定

このパートナーシップは、次のパンデミックを引き起こす危険性が最も高いウイルスに対して、AIが生成した新規抗原デザインと mRNA 技術のパフォーマンスを評価する初期プロジェクトから始まります。モデルナの既存の mRNA アクセスプログラムを基盤に、CEPI が資金を提供するワクチン研究者は、最先端のコンピューターサイエンスを用いた抗原デザインをモデルナに送り、モデルナは CEPIが資金を提供する前臨床試験用の材料であるワクチン候補を、mRNA プラットフォーム技術を用いて迅速に製造します。このプロジェクトにより、CEPIから資金を受けた研究者は、特定のウイルスを標的とする複数の抗原デザインを迅速にテストし、最も有望なワクチン候補がどれかを迅速に特定することができるようになります。また選択されたウイルスに対する mRNA ワクチン技術のパフォーマンスに関するデータを作成し、異なる疾患ターゲットに対する mRNAの適合性と有効性を評価します。これはさらなるワクチン開発を進めるために必要な科学的知識を提供することにより、100日ミッションを前進させ、将来新たに発生するアウトブレイクへの対応力強化で世界へ貢献することを意味します。CEPI とモデルナは、この戦略的パートナーシップの範囲に含まれる追加ワクチン開発プロジェクトについて協議し、後日発表する予定です。

公平なアクセスの実現

CEPIとモデルナは、この戦略的パートナーシップの成果物への公平なアクセスを実現することに合意していま す。CEPIは、CEPIの資金を利用して作成された抗原デザインの権利を保持し、CEPIから資金提供を受けたパ ートナーは、このプロジェクトで作成されたデータを、科学界の利益のためにオープンアクセスの学術誌に発表することに合意します。この戦略的パートナーシップの結果として開発、承認されたワクチンは、低中所得国においては適正な価格で入手できるようにすることが期待されています。

CEPIとモデルナ

2020年の初頭、CEPIは COVID-19ワクチン(mRNA-1273)の製造支援のため、モデルナに 0.9百万ドルの投資を行いました。

CEPIについて

CEPIは、公的機関、民間団体、慈善団体、市民団体による革新的なパートナーシップであり、2017年のダボス会議で発足しました。その使命は、伝染病やパンデミックの脅威に対するワクチンやその他の生物学的対策の開発を加速させ、必要とするすべての人々が利用できるようにすることです。CEPIは、優先病原体であるチクングニアウイルス、エボラウイルス病、ラッサウイルス、中東呼吸器症候群コロナウイルス、ニパウイルス、リフトバレー熱ウイルス、SARS-CoV-2に対する 30以上のワクチン候補の開発を支援しています。また CEPIは COVID-19 の将来的な変異だけでなく、伝染病やパンデミックの可能性を持つ他のコロナウイルスに対しても防御効果を持つ広範囲にわたるコロナウイルスワクチン研究の主要な資金提 供者です。CEPIはまた、病原体 X(未知のウイルスの脅威)に対するワクチンを開発するための迅速対応プラットフォームの開発にも投資しています。CEPIは、チクングニアワクチンの初の第 3相臨床試験や、史上初のニパワクチンとラッサワクチンの第 1相臨床試験への移行など、数々の科学的ブレークスルーを支援してきました。同組織は COVID-19に対する世界的対応で中心的な役割を果たし、SARS-CoV-2に対する世界最大級のワクチン・ポートフォリオ開発を支援し、うち 7つが米国内または世界で使用が承認されました。CEPIはまた、COVID-19ワクチンへの公平かつ公正なアクセスを実現するための世界的イニシアティブである COVAXを共同主導し、世界 146 カ国に約 20 億回分のワクチンを供給しました。CEPIの 2022年から 2026年までの 5カ年計画は、将来のパンデミックや伝染病のリスクを劇的に減少させ、さらには排除することを目的としています。この CEPI の計画の中核は、新たな脅威に対する安全かつ有効な、世界的に利用可能なワクチンの開発にかかる時間を、100日に短縮することです。G7やG20も支持しているこの「100 日ミッション」を達成することで、パンデミックとなる前に、将来のアウトブレイクを食い止めることができます。最新情報はニュースページをご覧ください。CEPIvaccines@DrRHatchettLinkedInFacebookでフォローしてください。

モデルナ社について

モデルナは、2010年の創業から今日までの 10年強の間に、メッセンジャーRNA(mRNA)分野の研究型企業から、現在は 7つのモダリティにわたる多様なワクチンと治療薬の製品ならびに臨床開発段階のプログラムを有する企業へと発展しました。モデルナは mRNAと脂質ナノ粒子製剤を含む幅広い知的財産ポートフォリオを構築し、最新の大規模製造設備では迅速な臨床開発と臨床使用を目的とした生産が可能です。モデルナでは国内外の様々な政府や企業との提携関係を継続しています。最近では、これらモデルナの能力を結集した例として、新型コロナウイルス感染症拡大に対し、効果的なワクチンを早期に開発、承認取得に至ったことがあげられます。モデルナの mRNA プラットフォームは、基礎および応用の研究・医薬デリバリー技術・製造においての継続的な進歩を目指して構築されており、感染症、腫瘍免疫学、希少疾患、心血管疾患、並びに自己免疫疾患のための治療薬とワクチンの創出を可能にしています。9 年連続で、Science 誌によるバイオ医薬品企業のトップエンプロイヤーとして選出されました。さらなる詳細は、www.modernatx.com または https://www.modernatx.com/ja-JPをご覧ください。

将来予測に関する表明

本プレスリリースには、改正された 1995年度米国民事証券訴訟改革法の意味の範囲内における将来予測に関する記述が含まれています。これには、モデルナと CEPI社は、モデルナの mRNAプラットフォームを活用 し、世界の健康を脅かすウイルス性疾患の流行に対するワクチン開発を加速させるための戦略的パートナーシップの 締結が含まれています。本プレスリリース中の将来予測に関する表明は約束と保証のいずれでもなく、それらには 既知および未知のリスク、不確実性、およびその他の要因が関わり、その多くはモデルナの統制の範囲外にあり、 かつ実際の結果を将来予測に関する表明に表現されている、あるいはそれから黙示的に示されるものから大きく 異なる可能性があるため、これらの将来予測に関する表明に対して過度に依存しないようお願い いたします。これらのリスク、不確実性、およびその他の要因には、米国証券取引委員会(SEC)のウェブサイト(www.sec.gov)から入手可能な、モデルナが SECに提出した 2022年 12月 31日を期末と す る年度のフォーム 10-K 年次報告書およびそれ以降に SEC に提出した書類の「RiskFactors」欄に記載 されたリスクと不確実性が含まれています。法によって求められる場合を除き、モデルナは本プレスリリースに含まれるいずれの将来予測に関する表明についても、新たな情報、将来的な展開、あるいはその他のいずれを理由とするかを問わず、更新または改訂する意図または責任を持ちません。これらの将来予測に関する表明はモデルナの現時点での予測に基づくものであり、本プレスリリースの日付においてのみ有効です。